ボート免許を取得してみよう!

マリンイベントに参加して、ボートやヨットの乗船体験をした方の中には、今度は自分で自由に運転してみたい!と思った方も多いのではないでしょうか。”マリンレジャーの楽しみ方”の第2回はボート免許の取得方法をお伝えします。

■Lesson1 ボート免許とは?

ボート免許は、正式には「小型船舶操縦士免許」といいます。ボートやヨットなどの20トン以下の小型船舶を操縦するためには、自動車と同じで国家免許を取得する必要があります。小型船舶というと小さなエンジン付きボートを思い浮かべる人が多いですが、実は大きいクルーザーも小型船舶免許で操縦可能なのです。夢が大きく膨らみますね!
海は、十分な知識力や適切な判断力を持っていれば、決して危険な“遊び場“ではありませんが、一度海に出てしまえば、自分の力しか頼るものはありません。そのためにもきちんと海や操縦に関わる勉強をして免許を取得することにより、安全に安心してマリンレジャーを楽しみましょう!

小型船舶操縦士免許証

■Lesson2 免許の種類と取得可能年齢

小型船舶操縦士免許は、航行できる水域や船種によって下図のとおり、一級、二級、二級(湖川)、特殊に分かれています。
また、受験・免許取得できる年齢は、一級が18歳以上で、一級以外は16歳以上となっています。
取得すべき免許の種類は、マリンレジャーの楽しみ方や航行する水域によって変わってきますので、それぞれの用途にあった免許を選択して、受検しましょう。

【参考】マリンレジャーの楽しみ方と免許取得の関係

一級免許
ロングクルージングにより沖合の島を目指したり、沿岸ではお目にかかれない大魚を釣り上げたい方は一級免許がお勧めです!一級免許を取得すれば、世界一周も夢も叶うかも!?
二級免許
沿岸域で手軽にマリンレジャーを楽しみたい人は、2級免許がお勧め!海岸から5海里(約9km)の海域及び河川・湖沼に限られますが、十分にマリンレジャーを堪能することは可能です。
二級(湖川)免許
川や湖等の内水面しか航行しない方は、二級(湖川)免許でOKです。ただし、総トン数が5トン未満、エンジンの出力が15キロワット未満の船に限定されますので、要注意!
特殊免許
PWC(水上オートバイ)を運転したい方は、特殊免許が必要です。一級や二級免許を持っていても、特殊免許がないとPWCは運転できません。なお、PWCの航行できる範囲は2海里(3.7km)以内に限られています。

マリンレジャーを始めたい人には、とりあえず二級免許(水上オートバイも乗りたい方はプラス特殊免許)の取得してみてはいかがでしょうか!

免許の種類

免許の種類

■Lesson3 免許取得のための受験勉強方法

免許を取得するためには、学科試験、実技試験、身体検査に合格しなくてはなりません。
まず、学科試験と実技試験のために、以下の方法により、知識や操船方法を習得する必要があります。

(1)登録小型船舶教習所コース
国土交通省に登録されている小型船舶教習所に入校して、免許取得を目指すコースです。このコースの利点は、教習所のカリキュラムを履修し、修了試験に合格すると身体検査を除く国家試験が免除されます。教習から試験まで一貫して受けることができるので、利便性がもっとも優れています。
(2)ボートスクールコース
民間の免許スクールの講習を受講し、国家試験を受験するコースです。 免許スクールは、試験合格に向けて独自のカリキュラムを策定して講習を行っています。従って、講習日程や料金はさまざまですが、料金は、(1)「登録小型船舶教習所」コースより安価に設定されています。
(3)独学勉強コース
免許スクールや登録小型船舶教習所に通うことなく独学で勉強し、国家試験を受験するコースです。学科については独学でも勉強可能ですが、実技は、ボートや講師を準備する必要があることから、独学による受験を目指す方も、実技だけは免許スクールで受講する方法を選ぶ方が多いようです。

>> 全国のボートスクール一覧((財)日本海洋レジャー安全・振興協会)
>> 学科試験問題例((財)日本船舶職員養成協会)

■Lesson4 免許取得費用と合格率

さて、気になる免許取得費用ですが、(1)登録小型船舶教習所コースの教習料金は以下のとおりとなっています

試験の種類講習料教習日数
一級免許 135,450円 5~6日
二級免許 113,400円 3~4日
二級(湖川)免許 42,000円 2日
特殊免許 65,100円 2日

注1:(財)日本船舶職員養成協会の講習料金及び教習日数(平成20年10月現在)
注2:この他に教本・教材費、身体検査手数料、登録免許税が必要となります

もっとも一般的な受検方法である(2)ボートスクールコースでは、ボートスクールによって料金の差がありますが、概ね以下のとおりとなっています。教習日数はボートスクールのカリキュラムにより異なります。

試験の種類講習料国家試験手数料合計経費
一級免許 6~12万円 27,700円 9~15万円
二級免許 4~9万円 24,800円 6.5~12万円
二級(湖川)免許 3~5万円 20,100円 5~7万円
特殊免許 2.5~5万円 21,800円 4.5~7.5万円

※上記の料金は、スクール講習料は目安ですので、お近くのボートスクールにお問い合わせ下さい。

また、これも気になる合格率ですが、H18上半期データによると、2級免許の筆記試験が90%以上、実技試験が95%以上も合格しており、このデータ上からはそれほど難関な試験ではないと言えると思います。
さぁ、あなたもトライしてみましょう!!

>> 国家試験日程表((財)日本海洋レジャー安全・振興協会)

■Lesson5 身体検査

免許を取得するためには、上記の学科試験及び実技試験に加えて、身体検査に合格する必要があります。

身体検査合格基準

【視力】
両眼とも0.6以上(矯正可)。一眼の視力が0.6未満の場合は、他眼の視力が0.6以上であり、かつ、視野が左右150度以上であること。
【弁色力】
夜間において船舶の灯火の色を識別できること。(灯火の色が識別できない場合は、日出から日没までの間において航路標識の彩色を識別できれば、航行する時間帯が限定された免許が取得できます。)
【聴力】
5m以上の距離で話声語(普通の大きさの声音)の弁別ができること。(補聴器可)
【疾病及び身体機能の障害】
軽症で小型船舶操縦者の業務に支障をきたさないと認められること。

身体検査の受検方法は、次の2通りがあります。

  1. 事前に発表された試験日程を基に、学科または実技試験前にその会場で全ての検査を受検します。ただし身体検査に合格しないと、学科及び実技試験を受験できません。
  2. 申請前に歯科医を除く病院で診断を受け、所定の様式の「身体検査証明書」を取得・提出し、この書類を基に身体検査を受検します。

なお、身体検査に不安な方は(財)日本海洋レジャー安全・振興協会の「身体適性相談コーナー」をご利用下さい。

■Lesson6 免許申請及び発行

身体・学科・実技試験全てに合格した方は「総合合格」となり、操縦試験合格証明書が発行されます。
操縦試験合格証明書その他必要書類を添えて、国土交通省の運輸局等に申請しましょう。
海事代理士を通じて免許申請の代行手続きを行うことも可能です。
これであなたも晴れて、小型船舶操縦士の仲間入りです!
さぁ、あこがれの大海原で思いっきりマリンレジャーを楽しみましょう!

■Lesson7 免許更新をお忘れなく!

免許取得から数年が経ち…気づいたら免許が失効していたなんてことがよくあるのです!
小型船舶操縦士免許の有効期限は免許取得日から5年間ですので、更新日をお忘れなく!!

【更新制度について】

制度の概要
操縦免許証(海技免状)には5年の有効期限があり、5年毎に更新する必要があります。この更新制度は、身体適性及び知識技能の再確認を行うことにより、船舶の安全航行を確保しようとするものです。
更新手続期間
有効期限の1年前から有効期限までの期間
失効再交付制度
更新手続をしないで有効期限が切れた場合は、失効再交付講習を受講して、操縦免許証の再交付を受けることができます。

免許の取得について、更に詳しく知りたい方は、(財)日本海洋レジャー安全・振興協会ホームページをご覧になるか、又はお近くの事務所にお問い合わせ下さい。

最終更新 2012年 7月 06日(金曜日) 20:04